滋賀県下の半分が森林の高い山々に

囲まれ警告を流れ落ちる清流は、

大小合わせて約460本の河川をつくり、

日本で最大かつ最古の琵琶湖に注がれています。

古くから肥沃な大地よりの良質の米を産し、

恵まれた自然と優れた匠の技によって

つくりあげられたのが近江牛です。

豊かな自然と恵まれた気候風土の中で育まれる近江牛は、

先人の努力によっておよそ400年の歴史を持っています。

近江牛は厳選された素牛を長年培われた優れた技術で

丹精込めて飼育されています。

近江牛の特徴はなんといっても、
きめ細かいかのこ(霜降り)と

そこから表現される肉質の柔らかさです。

味わいの決め手は艶のある白色の脂肪。

この上質の脂肪と筋肉間にある

霜降りは熱を加えるととろけだし、

なんともいえない特有の香りと甘さを醸し出し、

とろけるような食感をつくりだします。

この独特のとろけるような豊かな風味は

すき焼き、ステーキ、しゃぶしゃぶにと

好評を今日まで博し続けてきました。

伝統の味だいきちの「近江牛」をぜひご賞味ください。

一枚の写真からの物語

一枚の写真が古い店舗の奥の棚から見つかりました。
明治期の大吉店舗の前で買い付けた但馬牛と

一緒に写る創業者永谷大吉の写真でした。

店舗の前には「めん肉」と書かれた張り紙が

写っており、昔から雌牛にこだわり、

但馬牛の血統にこだわっていたことがよくわかります。

この写真は今のだいきちの「形」が

凝縮された一枚と言えます。

近江牛の一生を物語った逸話があります。

『血統の良い但馬の仔牛を嫁がせ、

滋賀の豊かな自然と恵まれた風土、

うまい水で大切に育てる近江牛。

そのお肉はびわ湖の水浮き模様のごとく、

白色のつやのある脂肪で美しいかのこ(霜降り)が

特徴でやわらかで滋味だ』といった内容です。

2018近江牛グランプリ枝肉共進会

グランプリ獲得!

2018年7月12日(木)滋賀食肉センターにて

2018近江牛グランプリ枝肉共進会が開催され、

大吉牧場が育てた雌「よしひめ」が

グランドチャンピオンに輝きました。

バラの厚さやロース芯の面積、

肉や脂肪の色のきめ細やかさ、

重量などが審査項目となっており、

表彰式に続いて行われた競りでは、

同じ最高級のA5ランクの枝肉が

2,209~3,371円/kgで落札される中、

よしひめの枝肉は5,969円/kgで競り落とされ、

会場は拍手に包まれました。

大吉牧場に合う仔牛を精選する

四代目社長自ら、仔牛市場で一頭一頭を吟味します。

牛との出逢い、人との出会い一期一会、

出会いひとつひとつが不思議な縁と知り、

常に誠意を尽くす姿勢を大切にしています。

相手の思いを聞き、自分の思いを話し、共に歩み続けたらとても幸せな事だと感じています。

セリは全国の猛者との闘いで、

思いの全てをかけて挑みます。

但馬への思い、美味への思い。

挑戦「日本一」「世界一」を目指します。

血統は重要で、地元の風土に合って、

元気に育って欲しい、テロワールが未来を創造します。

人・牛・自然との共生

だいきちの近江牛は、

滋賀県内の豊かな自然の里山牧場で

ゆっくリズムで飼育しています。

安心・安全でおいしいお肉をお届けすることは、

手間暇かけてつくる喜びに満ちています。

機械化が進み、便利になっても

牛さん一頭一頭の顔を見ながら育てます。

その昔、淡海ともよばれ、湖の幸、

山の幸に恵まれた琵琶湖をもつ滋賀県。

肥沃な大地は米だけでなく、

良い牧草を育て、牛を育てます。

近江牛の産地としてこの土地での

和牛育成に欠かせなかったのが近江の湧き水です。

その水の良質さを語るにふさわしい事実として

比良山系と琵琶湖に挟まれた

この土地には幾つかの造り酒屋があります。

水が命といわれる酒造り。

比良の地中深くろ過された清冷な伏流水によって

ここでは数々の銘酒が誕生してきたのです。

大吉牧場のふもとにある熊野神社。

自然に囲まれた境内横には安曇川の

支流らしき清らかな小川があります。

その上に位置する大吉牧場。

地下70mから汲み上げる天然地下水を

牛さんは毎日飲んでいます。

毎日、毎日同じ時間に同じ人が餌をやっていると

牛達も顔を並べて元気な姿を見せてくれます。

食べ方も一頭一頭クセがあって、

そんな姿を見てるとこちらも自然と笑みがこぼれます。

餌は牛の月齢にあわせ、牧草・わら・飼料を

組み合わせています。

もちろん地元で取れたものを

中心に天然のものを与えています。

生後20ヶ月の近江牛は一日4㎏の藁を食べます。

これにより肉質と脂質を整えます。

我々の目的は儲けるために

牛を大きく育てることではなく健康的に育てること。

だから健康な肉牛が育つために欠かせない

栄養分がたくさん含まれている

地元の近江米わらを用いて、

肉質と脂質を整えます。

他の牧場では500㎏ほどになる牛が

大吉牧場では450㎏ほどにしかならないですが、

その分他の近江牛よりもあっさりと

肉の旨みを味わっていただけます。

秋晴れの澄んだ日に一年分の藁をとり保管します。

近江牛の「肉質と脂質」を高める飼料として、

昔から『藁』が大切な役割を果たしてきました。

つながりは人と牛と自然と。

私たちは稲わらを取ることで循環型生産を進めています。

農家さんから分けていただいた藁を

食べた牛さんから出る糞尿から堆肥を作り、

農家さんにその堆肥を土壌づくりに

利用していただいています。

地元でおいしいお米や野菜を育てる

循環型生産を大吉牧場では行っています。

主な周辺のご紹介

■畑の棚田

比良の山すそに幾何学模様に広がる359枚の棚田。「日本の棚田百選」に選定。

■海津大崎の桜

琵琶湖国定公園の中でも有数の景勝地で、「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」として、琵琶湖八景の1つに数えられています。


■びわこ箱館山

標高680mにある関西最大のリゾートパーク。

冬はスキー場、夏はゆり園とコキアパーク、秋は紅葉のコキアパークとなり、山頂からは、琵琶湖や滋賀県最高峰の伊吹山などの豊かな大自然を一望できます。

■びわ湖テラス

びわ湖テラスでは雄大な琵琶湖の絶景を眼下に、くつろぎのひとときを過ごせます。春から秋のグリーンシーズンはジップラインや遊具など、アクティビティが充実、ウィンターシーズンはスキー場として、一年中子どもから大人まで1日たっぷり遊べます。


■県立びわ湖こどもの国

琵琶湖畔にある広い園内には芝生広場や全長40mもある大型遊具・アスレチック遊具・冒険水路・キャンプ場・虹の家などがあります。

■白鬚神社

湖中に朱塗りの大鳥居があり道をはさんで社殿が立つ。「近江の厳島(いつくしま)」とも呼ばれ広く親しまれています。


■メタセコイヤ並木

「新 日本の街路樹百選」に選定された並木通り。 四季を通じて変化する景色には魅了されます。

■湖西の松林

「21世紀に語り継ぎたい日本の白浜青松百選」に選定された松林。緩やかな曲線を描きながら延々と続く風景には癒されます。

■針江の生水

「平成の名水百選」に選定。地域を流れる安曇川の伏流水が湧き出して、川端(かばた)と呼ばれるしくみを用いて昔から暮らしの中で利用されています。

■藤樹書院

江戸時代初期の儒学者(1608-1648)中江 藤樹が生家に開いた近世最古の私塾。没後“近江聖人”とたたえられ、“日本陽明学の祖”といわれています。

■ブナ原生林

「日本の紅葉百選」に選定。神秘的なブナの木は山の豊かさ、バロメーターでもあるといわれています。

■八つ淵の滝

「日本の滝百選」に選定。比良山系最高峰武奈ヶ岳に端を発し、名前の通り8つの淵があり、それぞれに異なる顔を見せてくれます。

■しんあさひ風車村

オランダ風車、洋館「アイリスハウス」に白い跳ね橋。まるでオランダに来たかの様。隣接する菖蒲園では初夏になると花菖蒲が咲き誇ります。